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シャトーヴィランについて

 

ワインと同じように、オリーブオイルも原産地呼称制度によりAOCあるいはAOPの冠がついたものがあります。

オリーブの品種、栽培方法、作り方など、オリーブオの産地にはそれぞれのスタイルがありますが、その産地の個性を守るために作られものがAOC,AOPです。

現在フランスには7つの地域がAOCに指定されています。

シャトーヴィランはフランスで第4番目にAOCに指定されたエクサンプロヴァンス地区にあります。

これからシャトーヴィランのお話を少しいたします。

シャトーヴィラン、“シャトー”と聞かれるとおそらく立派なお城を想像されると思いますが、ここには“シャトー”はありません。

これは何かと言うと、小高い丘の上に大きな岩が集まった場所を地元プロヴァンスの人たちが“シャトービラン”と呼んでいるのです。

時代を遡るとここは”wirant”と呼ばれていて、石器時代から存在していた場所でした。古くは宗教的な儀式やお祈りを捧げていた場所だったと言われています。

この場所を遠くから見ると、まるでお城の城壁のように見えることから“シャトーヴィラン”と呼ばれるようになったそうです。

 

 

1970年代にロベール.シェランと妻のノエルがシャトーヴィランの麓の土地を手に入れぶどうの木とオリーブの木を植えます。

昔からこの土地に住みぶどうやオリーブの木を育てていたシャラン家はこうやって少しずつ耕地を広げていきます。

ここは石灰質の土壌、絶え間無く吹く南仏のミストラル、温暖な気候、そして日照時間も多く、これらの条件がシラー、グルナッシュ、ユニブランといったぶどうの品種、オリーブにおいてはアグランドーやサロネンクの品種にとても良い影響を与えてくれています。

やがてロベールは、息子パスカルの協力を得ながらエクサンプロヴァンスの代表的なワインの生産者になります。

1990年代に入ると、ロベールは彼が長年夢見ていた最高のオリーブオイル作りの実現に向けて動き出します。

そしてついにオリーブオイルの為に設備投資をし、1996年にはシャトーヴィラン独自のオリーブオイルのムーラン(搾油所)ができました。

ロベールはカナダより娘クリスチーヌを呼び戻し、ここから彼女とともに“最高のオリーブオイル”作りが始まったのです。