トスカーナ地方のカポナータ
今年は畑に何にも植えていないのに、去年のこぼれ種から芽が出て、いつの間にかトマトがたくさん生ってきた。
その横には黄色い花を咲かせた蔓状のものがトマトの支柱に絡まっている。
これはきゅうりだろうか?
時々カラスがやってきて、赤い実をちょいとつまんでいく。
カラスさん、もっと食べてもいいよ、と私は太っ腹だ。
夏野菜がたくさん出る頃、南仏ではよくラタトゥイユ が作られる。
ラタはごった煮の意味があってしばしばまずい料理の意味でも使われる。
でも、太陽の光をいっぱいに浴びた野菜で作るこの料理は素朴だけど、とても美味しい。
これに似た料理がイタリア、トスカーナのカポナータ。
ラタトゥイユとカポナータの違いは、野菜を揚げて作ることだろうか。
私はどちらかと言うとカポナータの方が好きです。
からりと揚げた茄子をトマトで煮込んでいくこの料理は、ビネガーの酸味も心地よく夏でも食が進む。
これは日本の揚げ浸しのようなお料理かもしれません。
<カポナータ>
材料:
玉ねぎ1個、ニンニク2カケ、セロリ1本、ナス3本、パプリカ1個、トマト2〜3個、ケッパー大さじ2、黒オリーブ、レーズン大さじ2、白ワインヴィネガー大さじ3、オリーブオイル大さじ3から4(アグランドー或いはA O P)、揚げ油、バジルの葉っぱ、松の実20g
下準備:
*玉ねぎは粗みじん切り
*ニンニクは潰す
*セロリは角切り
*パプリカの表面にオリーブオイル塗り、180度のオーブンで40分ローストし皮を剥く。
(或いはパプリカは乱切りにして油で揚げておいても良い)
*ナスは乱切りにして塩を振って灰汁を出す→水洗いして水気をペーパーで拭く→皮目から油で揚げておく
*トマトは湯むきしてタネをとり、角切り
(或いは缶詰のトマトを使っても良い)
作り方:
1. 厚手の鍋にオリーブオイルを熱し玉ねぎを炒める。
2. 玉ねぎが透き通ってきたらニンニク、セロリ、トマト、オリーブ、砂糖少々を加えて10分ほど煮る
3. 揚げたナス、2cm幅に切ったパプリカ、ケッパー、レーズン、松の実を加えて3分ほど煮る
4. ワインヴィネガーを加える
5. 味をチェックして足りなければ塩、胡椒で味を整えバジルの葉を散らす